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よくある質問 (日本語)

世界銀行の金融市場での活動について

  1. 世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行―IBRD)は、世界で最大かつ最も頻繁に起債を行っている債券発行体のひとつでもあり、年間数百もの債券(世銀債)を発行しています。世界銀行は1944年に設立され、1947年に最初の世銀債を発行しました。以後、絶えず革新的な世銀債を開発し、新しい発行市場を切り開いて、世界中の幅広い投資家層を開拓してきました。世界銀行には、Moody’s 及び S&Pより最高の債券格付であるトリプルA(Aaa/AAA)が付与されています。



世銀債の特徴

  1. 世界銀行が発行したどの世銀債もいかなる政府の直接的な債務ではありません。しかしながら、世銀加盟国が世銀に出資している資本金に対する関するコミットメントによって世銀債の信用力は全体として裏付けされています。これは、格付機関および市場参加者が世界銀行を「ソブリンに類する発行体」とする理由のひとつです。世界銀行は、Moody´s および S&P.よりトリプルA(AAA/Aaa)の債券格付がされています。

    現在、世銀出資国は189ヶ国です。上位出資国はアメリカ(授権資本の16.7%)、日本(7.8%)、中国(5.3%)、ドイツ(4.5%)、フランスとイギリス(各4.1%)です。世銀の授権資本金は2,980億米ドルですが、そのうち2,790億米ドルが請求払資本金です。請求払資本金は、世銀が自己の債務を履行するために必要な場合のみ、出資国への払込み請求がなされますが、75年間の世銀の歴史において世界銀行は今まで一度も資本金の払込み請求をしたことはありません。




世銀債の種類について

  1. 世界銀行は資本市場で購入可能なさまざまな種類の世銀債を幅広く発行しています。75年もの間、世銀は世界中の機関投資家・個人投資家双方の具体的な要望を満たすために新しいタイプの世銀債を絶えず開発し続けてきました。

    世界銀行が発行する金融商品はおおまかに4つの種類に分類されます。 (1)主要通貨で発行されるベンチマーク債とグローバル債。高い流動性と良好なスプレッド・パフォーマンスが期待されることにより、主に機関投資家向けに販売されます。 (2)個人投資家や機関投資家向けの主要通貨ならびにエマージング通貨建てのストレート債。最小の信用リスクを取りつつ、市場リスクを取る見返りとしての追加金融リターンを期待できます。 (3)ストラクチャー債。機関投資家の個別の資産負債管理に適合するように世銀債をテーラー・メイドすることが可能です。 (4)米国ドル建て割引債(期間:1日~360日まで-一部の市場のみで発行)

    世銀債を発行する重要な目的の一つは、投資家のご要望に的確にお応えすることであり、世銀債の発行に際しては「最大限の機動性」を重視しています。例えば、どの地域のビジネス・タイムにおいても、ほとんどの主要通貨で様々な年限と金額の世銀債を短期間で発行可能です。また、ユーロ債、グローバル債はもちろんのこと、多くの国々の国内債フォーマットと決済システムに対応しています。また、通貨・金利オプション等の様々なストラクチャー債のご要望にもお応えしております。世界銀行は、主に世銀債の引受を通じて様々な金融機関の協力を得て、世界各国の投資家に最高水準の金融サービスを提供しています。










世銀債の売買に関する情報について

  1. 世銀債は日本では原則証券会社を通じて販売されています(一部銀行の証券仲介もあり)。投資家の皆様は金融サービス提供機関より世銀債の価格等の情報を入手することができます。大型公募型の世銀債の価格は証券取引所や主要金融端末および金融新聞からも照会可能です。

    世界銀行は全ての金融市場において幅広い引受金融機関との取引があります。現在、世銀債は30社ほどの金融機関に引受けられて販売されています。世界銀行の新しい起債の多くはシンジケート団に複数の金融機関を指名することで、世銀債が幅広い地域で販売されるよう、努めております。 世界銀行の割引債は米国ドル建で 専用のプログラムを通じて発行されます。(金融機関リストにつきましては割引債世銀説明書 をご覧ください。)




上場、決済、法的側面について

  1. 世銀債は各国主要証券取引所に上場されています。世界銀行が発行するユーロ債の大部分はルクセンブルグ証券取引所に上場されています。起債通貨国の国内法に準拠して発行された世銀債は、通常、同国の証券取引所に上場されます。なお投資家の希望により、上場されずに私募債として発行されることもあります。





問い合わせ先について

  1. 世銀債について更に詳しい情報が必要な場合は、以下までお問い合わせ下さい。
    世界銀行財務局 Eメール :seginsai@worldbank.org